こんな風にひどく蒸し暑い話

一人飯のおかずになるブログ「こんな風にひどく蒸し暑い話」を毎日更新。2週間で10万PVを突破したかった。「ミスチルを聴けば大体の病は治る」「どうせ死ぬならとち狂え」が持論。友達が少ない。ドM界の貴公子というドブみたいな自己PRで人材系会社に営業として就職後、転職サイトの運営会社へ。全日本ノーフレンド協会理事長。

みなし残業(固定残業)制度の運用改善なくして働き方改革は進まない

ãµã¼ãã¹æ®æ¥­ã®ã¤ã©ã¹ã

 

ごきげんようですー。

今日は以前から感じていることについてちょろっと意見を述べたいと思います。

いわゆる「みなし残業制度」と呼ばれているものですね。

 

結論、タイトルのとおり、「みなし残業制度の運用改善なくして働き方改革なんて進まないZO☆」というお話です。

 

roudou-pro.com

 

Q.「みなし残業制度」って?

 

A.  すごくざっくり言うと、固定残業代を導入することです。

 

通常の場合、決められている労働時間に加えて、残業が発生した場合は時間外手当がつきますよね。

しかし、この制度は、例えば月あたりのみなし残業時間を20時間として、20時間分の残業代を固定給に含めることで、実際その時間数に労働時間が達しなくても固定の残業代を払いますよーというものです。

しかも、万が一超過した分は別途残業代が支給されます。

 

 

 

……

 

 

 

えっ?待って、最高じゃない!?

残業しなくても残業代もらえるってことでしょ!?

この制度の何が悪いの?

 

 

 

 

そう思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

 

 

 

僕は職業柄この制度に触れることがかなり多いのですが、結論から言うと、この制度を導入している企業の6割以上が実際のところ上手く機能していないのではないかと思っています。

 

 

先程のサイトにもありましたが、

 

・企業にとってのメリット

→決められた一定時間内で残業が済めば、面倒な残業代の計算をしなくて済む。労務管理が楽。

 

・労働者にとってのメリット

→残業0でも、あるいは残業が少なくても、一定の残業代が受け取れる。

 

といったように本来は双方にとって意義のあるものなのです。

 

特に企業側としては、これだけ働き方改革の波が来ている中で、みなし残業制を導入することでコストが下がり、社員の生産性意識の向上も図れるという、一石二鳥の施策として捉えている経営者もいるのではないでしょうか。

 

 

しかし、それはあくまで

①設定されている固定残業時間が適切であること

②超過分の残業代を支払っていること

という2つの条件を満たしている場合のみ双方にとって有益と言えると思っています。

 

※勿論、企業からすれば超過しないことが前提なので、超過した時点でマイナスではあると思うのですが…

 

 

 

なぜか。

 

 

 

その理由は、実態としてみなし残業制度を導入している企業の多くが正確な労務管理ができているとは言い難いからです。

 

 

僕はこれまで6年間で約900社の企業に訪問し、経営者や人事・労務責任者などとお話をさせていただきました。

 

そして年々みなし残業制度を導入する企業は増えていったのですが、実際のところ大手と呼ばれる企業でさえ、その労務管理が曖昧なところが多いことに衝撃を受けました。

 

専属の社員がいる大手でさえ労務管理が曖昧ということは、中小零細企業は言わずもがなです。(偏見ではなく、実態としてそうでした)

 

ここで今日僕が久しぶりに長文投稿した一連のツイートを見てみましょう。

 

 

 

途中、少し脱線していますが、要は「企業にとって使い勝手の良い制度になっているんじゃないの?」というお話です。

 

 

正直、直接お話を聞く中で、以下の3つのいずれかに当てはまる企業があまりにも多すぎるのです。

①みなし残業時間の設定が明らかにおかしい。

②超過分を払っていない。

③そもそも日々の労働時間と残業時間をチェックしていない。

 

 

特に多いのが②ですね。中小だと③。

③ということは②も該当するわけで。

 

 

そして個人的に一番タチが悪いと思うのは、あたかも「私達はしっかりと労務管理を行っています!」という顔をしつつ、強制退社時間の設定をして勤怠上は超過しないようにしながら、実態はほとんどの社員が社外で持ち帰り仕事をしているという企業です。

 

こういう話をすると、「持ち帰り仕事をするのはその人の職務遂行能力が低いから」という主張が飛んでくるのですが、明らかに管理側の認識と現場の実態に乖離があるケースが多いんですよね。

 

ちなみに僕も元来上記の考え方で、基本的に残業は本人側の責任だと思っています。

営業時代、毎日ほぼ定時に帰りながらも、毎日残業している人たちの2倍以上売っている先輩がいたので、結局当人の能力次第だなぁと思った記憶があります。

 

そのため、強制退社時間の設定をして超過しないように管理するのは本来は正しいことだとも思っています。でも、たとえば前年度までの平均残業時間が70時間の会社が、急に固定残業時間を20時間に設定して社員を強制退社させたら、現場は大混乱ですよね。

僕がここでタチが悪いと言っているのは、そのような企業のことです。

 

 

長くなりましたが、改めて結論を述べると、

・みなし残業制度を正しく機能させるために、企業側は運用改善に努める必要がある。

といったところです。

 

 

バババーっと書いてしまいましたが、もし労働者側で違和感を感じていた方がいたのであれば、制度の運用がどのようになされているか確認してみるのも手かもしれません。

 

また、当然ながらすべての企業が「定額で好き放題働かせたろ!グヘヘ」なんて思っているはずがなく、大体は「制度の名前は知っているけど、正直中身はよくわからないんだよ」という企業の方が多いのだと思います。

だからこそ、フラットに、お互いのために、お互いが効果的な運用に向けて歩み寄ることがいちばん大事なのではないかとも思います。

 

 

 

では、おやすみなさい。