こんな風にひどく蒸し暑い話

一人飯のおかずになるブログ「こんな風にひどく蒸し暑い話」を毎日更新。2週間で10万PVを突破したかった。「ミスチルを聴けば大体の病は治る」「どうせ死ぬならとち狂え」が持論。友達が少ない。ドM界の貴公子というドブみたいな自己PRで人材系会社に営業として就職後、転職サイトの運営会社へ。全日本ノーフレンド協会理事長。

優秀な人ほど喧嘩をしない理由とは? 【ブックレビュー】シンプルに考える

こんにちは。

今日の一冊はこちらです。

 

◆「シンプルに考える」―森川  亮(ダイヤモンド社)

 

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この本は、僕が社会人4年目の頃に出会いました。一言で感想を述べると、「もっと早く出会いたかった一冊」に尽きます。そして著者の森川さんは、僕が個人的に最も尊敬している経営者の方です。

現在、転職を控えているため、部屋の奥から引っ張り出してもう一度読み直しました。改めて今後もずっと読み続けたい良書だと感じたので、共有したいと思います。

  

◆推奨ターゲット

・20~40代の全てのビジネスパーソン⇒ちなみに森川さんは現在50歳。

・他人からの評価・評判を気にしてしまう方

・全ての人事担当者の方

・本当に大切なことを知り、無駄を省きたい方

 

◆1分要約

・元LINEのCEOによる初の著作。

・日テレ→ソニーハンゲーム・ジャパン(後のHNH Japan・現LINE)というキャリア。

・自分らしく生きるために、年収を半減させ、ステータスも捨てる転職を繰り返した。

・物事の表面ではなく、本質を考え尽くすこと、そして最も大切な1%に100%集中してきた。

・この世界は、求める者と与える者のエコシステム。

・ビジネスの本質は「ユーザーが本当に求めているものを提供し続けること」。

・そのために、必要な社員だけを集め、その能力を最大限に発揮できる環境を作る。

・シンプルに考え、不要なことはすべて捨てる。

・自分が幸せになる唯一の方法は、人々を幸せにすること。

・会社を成長させる唯一の方法は、高い技術と情熱を持つ社員が伸び伸びと能力を発揮できる環境を整えること。そして、その社員たちを徹底的にエンパワメントすること。

 

◆共感点

第1章 ビジネスは「戦い」ではない

6.会社は「人」がすべて より

「間違った目的を持つ人」の割合が高くなると、徐々に企業文化が変わり始めます。「ユーザーのために」とがんばっている社員たちがやりにくい雰囲気が生まれる。なかには、自分の出世のために、結果を出している社員の足を引っ張るような人物も現れる。すると、それを察知した優秀な社員たちは会社を去り始め、気がついたときには「ダメな人」が大勢を占める会社になっている…。実際成功した会社が傾き始めるきっかけが大量採用だった、というケースは散見されます。その意味で、会社が大きな成功を収めたときこそ注意が必要。成功すればどうしても仕事が増えますが、安易に採用を増やすと命取りになる。ムダな仕事を徹底的に排除して、採用を極力絞り込む。そして、一人ひとりの「人物」を見極める努力をする必要があるのです。

⇒僕は決して優秀な社員ではなかったですが、会社の転換期・拡大期こそ注意が必要なのかもしれませんね。そして森川さんは人を見極めるために、「お金」「出世」「企業ブランド」を求める人は採用せず、「どんな仕事をしたいのか」「どんな夢を叶えたいのか」、「自分をどう活かしたいのか」という話をする時にどれだけ目をキラキラさせているか、過去の成功体験があっても、謙虚に更なる成長を求めていけるかを見ているそうです。

 

第3章 「成功」は捨て続ける

19.優秀な人ほど「喧嘩」をしない より

一方で、いつまでも喧嘩を続ける人もいます。

(中略)

要するに、彼らは自分のために戦っている。「自分の正しさ」を守るために、相手を攻撃してやまないのです。決してユーザーのために戦っているわけではない。

(中略)

だから、優秀な人たちは、「自分の正しさ」に固執する人を相手にしなくなります。「いいもの」をつくりたいと思っていない人といくらぶつかり合っても、そこに生まれるのはつまらない「勝ち負け」だけ。何も価値あるものが生まれないからです。

 

⇒曰く、ユーザーファースト主義が浸透している会社だからこそ率直にモノを言う文化が有効に機能するのだそうです。逆に、そういった信頼関係のない会社で率直にモノを言う文化を推進しようとするのは非常に危険なのだとか…だからこそ、ビジョナリー経営の重要性が近年改めて注目されているのではないでしょうか。

 

第6章 イノベーションは目指さない

36.「差別化」は狙わない より

差別化を考えるとき、僕たちが見ているものは何でしょうか?ターゲットとしている商品であり、ライバル企業です。そこには、ユーザーがいないのです。つまり、差別化を追求すればするほど、ユーザーが求めていることから離れていってしまう恐れがあるということ。ユーザーが求めているのは「違い」ではなく「価値」です。

⇒これ、すごく共感します。実際、以前ヤフーや楽天に追随した企業は、差別化を狙いユーザーに嫌われ(淘汰され)、グーグルやフェイスブックなどの後発企業は、先行サービスの最も価値ある部分にフォーカスすることでその価値を独自で高めた結果、真の「差別化」を手にしたのだそうです。

 

いかがでしょうか。ここには全て書くことはできませんが、全てのビジネスパーソンに自信を持って薦めたい一冊です。

森川さん、きっと一生・どこでも・どんな仕事でも、圧倒的な成果を出し続けるんだろうなぁ…